◆今夜も枕投げ◆ -6ページ目

まとめ書き

恩田 陸
光の帝国―常野物語

 昨今ドラマ化も相次いでいる売れっ子の恩田陸が描く、常野一族についての今昔物語。彼らは世間の人々と違い、様々な超能力を持ちながらも、決して驕らず謙虚に生きている。時に迫害され、時に見えるが故の脅威に脅かされ、それでもただひっそりと生きている。そんな彼らの生活を切り取った短編集。

 わりとライトノベル寄りな話。よくある現代ファンタジーといえばそうなのだけど、作者の力量が高いため、読みやすくかつ、情景も容易に浮かび、わりと感動できる。表題作の「光の帝国」はちょっと反則気味だが泣けます。


三浦 綾子
塩狩峠

 「氷点」等が有名な著者が、実在に起きた脱線事故から着想を得たフィクション。

事件唯一の犠牲者であり、自らの命を犠牲にして乗客全員の命を救った主人公、永野信夫の生涯を追い彼がなぜ自ら命を捨ててまで、人々を救おうとしたかに迫る。

 正直、僕は宗教があまり好きではないし、全体から感じるキリスト教嫌いの主人公を時を経て改宗させようさせようとする構成も読むのが辛かった。薄幸で病弱なヒロインが作者そのものとか読んでいる方が恥しくなってくる。mixiで勧められていたので読んではみたが、なかなかどうして辛かった。しかしこれを読んでいて一つ心に残った言葉がある。主人公が友人の妹(ヒロイン)を嫁に欲しいというシーン

「(前略)だが、一所懸命考えた事が必ずしもその人間の本音とは限らないし突然思い立ったからといってそれが軽薄とも嘘とも言えないのじゃないだろうか」

 この間ある人にも「おまえは考えるな」と言われたばかりで、考える事で正しい答えが出ると思いこみがちな自分に気付いたばかりの僕には、ある種の方向転換を与えてくれた言葉です。


おかゆ まさき
撲殺天使ドクロちゃん  

 幼馴染に片思い、成績もそこそこ良くてそこそこの中流家庭。そんなごく普通の中学生の主人公の元にやってきたのはとてもカワイイ天使な女の子だった!…あれその右手に持ってるのは?



 「用法用量を守って正しくお使いください」この本を読みたいと思う方がいるのなら、僕はこう言います。



最近読んだ本のうち三冊をスピードレビュー、他にも何冊か読んでみたけど

ヘミングウェイの「老人の海」はさすがの名作だと思いました。外国作家の表現力といい語彙といい、日本人の感性では書けないと思うものがたくさんあります。素晴しい


ゾンディーテストとかいうのをやってみた

http://www2.osk.3web.ne.jp/%7Ehani/szondi/  



性衝動 +0タイプ
ある特定の人への盲目的な愛情表現型。個人的な愛情欲求が高まり、それが満足できないので、かえって積極的なアプローチも、受動的奉仕もできない。


発作衝動 -0タイプ

道徳的抑制をかいた激情爆発型。荒々しい感情、激怒、憎悪、憤怒などが爆発寸前であるから気をつけること。復讐心にもえたり、猜疑心にかられたりする。


自我衝動 -*タイプ

自分からも社会からも受け入れられない自我疎遠型。ほかからの知覚的な刺激を拡大させたい気持ちとこれを否定する力が同じに働くので、現実から遊離してしまう。極端な場合は現実の価値感が消失して離人的となる。


接触衝動 ++タイプ

古い対象にも、新しい探求にも興味のある両向性型。食べたお菓子をまだもっていたい方で、古いものも手放さないし、新しいものにも好奇心がある。家庭に忠実であると同時に、外の友人とも遊びたいという欲求がある。





傭兵ピエールの解説かなんかで、人間には自己矛盾があるから深みがあるとか誰かが言ってたけど、これだけ矛盾してるのはどうなんだろう。

地雷バトン(信管抜き)

□■ルール■□

見た人は全員やること! 絶対だから!嘘つきはだめ!

足跡に証拠残りm(プチ

うるさーい!ルールは破るためにあるんじゃい!と、答えないのは簡単だけど

それだと負けた気がするので、見た人に強制はしませんがバトンには答えます。

<自分バトン>

1.朝起きて最初にすることは?

足裏で敷布団の感触を楽しむ。

2.これだけは欠かせない、日常的な事

練り消しつくりと定規合戦、それとバトルえんぴつ

3.好きな食べ物三つ

こーひーこうちゃ かれぇ? さんどいっち あれ四つだ

4.嫌いな食べ物三つ

カレーうどんでしょ! あれ一つだ

5.踏まれたくない地雷は?

中学校時代の俺、むしろ今から言って自分で踏んでくる

6.最近一週間で楽しかった事は?

アネゴの携帯が見つかった事

7.最近一週間で悲しかった事は?

バファリンの半分に隠された宇宙の真理に気づいた事。

8.今使ってるシャンプー&リンス

醤油

9.お風呂ではじめに洗うのは?

5番目に洗う所

10.恋愛とは?

恋愛の成分解析結果 :

恋愛の76%は食塩で出来ています。

恋愛の11%は努力で出来ています。

恋愛の10%は月の光で出来ています。

恋愛の2%は根性で出来ています。

恋愛の1%は汗と涙(化合物)で出来ています。

だそうな

11.恋愛は手のひらで転がすタイプ?

冥王星周回軌道って感じ

12.あなたの長所

和を求める所

13.短所

(字数制限オーバーです)

14.動物に例えると?

コアラのふりをするナマケモノ

15.弱点は?

むしろ弱点しかないかもしれません。

16.寝る前にする事は?

明日のための仕込み

17.リラックス・ストレス発散方は?

滝川クリステルの鼻毛の気分を想像して笑う

18.大好きな映画

高校時代に文化祭で見た友人のAが渋谷の真ん中で組み体操のサボテンしてるあれ

19.好きな季節



さむらいろじっく かみさまのうたごえ もいいよ

capsule, 中田ヤスタカ
花火

みなみかぜに ゆーられ ゆーらゆーらゆらーりと

あぁかたよせあい ゆめをみてたんだ 

まなつのよぞらには いちめんほしのつぶ

もうもどれないんだね うちあげはなび

 まふゆのはなびも いいもんですよ

こわれたわけじゃないよ、あ、いつもこわれてるかはっはっはー

 ひらがなでかいてみよう

 けっこうやわらかいかんじになるね。

 さて、まったくこうしんせずにほうちしてもうしわけないです。

 かくひまがないというわけではけっしてないのですが、しゅうかつはどうもせいしんてきにつかれるので、どうもよゆうがなくなってかきにくいのです。だめですねー、へたれですねー。こりゃなんとかせなあきまへんでーそうでんがなそうでんがな。

 さて、こうだんしゃのESもおちてしまいました。なのでもうしゅっぱんはあまりちからをいれないでいこうかなとおもいます。あのしごとはきらいではないです、きっとたのしいこともおおいとおもいます。ですがこのぎょうかいばかりにめがいってしまうと、のちのちほかのぎょうしゅにてをださなかったことにこうかいしそうなので、しやをひろくもってしゅうかつにいどもうとおもいます。がんばるぞー おー

数学ばとんぬ

  数学バトンから逃げ延びて幾星霜、もはやわれらは逃げる事のできぬ所まで来てしまったようだ。こうなれば覚悟を決め、共に玉砕する覚悟で挑まんとす。

(訳:しばらくほっといてごめん!今日こそはちゃんと書きますから許してください!)

 

Q1 あなたの好きな数字はなんですか?

0というと負けな気がする!ので "26" てことで

西暦にした自分の誕生日を一桁ずつにして足してみたら出た数字。

Q2  数学者のイメージを三つ述べよ

 変態であり

 求道者であり

 そして狂信者

Q3  あなたを数学に例えると?

  割り切れない割り算

Q4  『トーラス』と聞いて何を思い浮かべますか?

  (んー ) ○o。(´д`)

Q5  数学に親しみをもてますか?

  子を生み育て孫が生まれ、もはや残りの余生を、長年連れ添った人とゆるやかに過ごしている。そんな日々を過ごす中、ふと最愛の孫が「おじいちゃん勉強教えて」と持ってきたそれは、小学生用の算数ドリルだった。懐かしい気分に浸りつつ、私は遠い昔、算数嫌いだった自分を思い出しながら、孫に1たす1を、教え始めた。

って位に老け込んだら親しみを持てるかもしれません。

Q6  あなたの大好きな人に数学的に告白してください。

  ああ、君の姿はこの0のようにシンプルで美しく、完璧だ。そしてその心はフェルマーの定理のように難解で僕には永遠に紐解く事はできないだろう・・・

Q7 あなたの好きな数学記号は?

 ± これほどシンプルなものは無い と思う

Q8 あなたにバトンを回した人の感想をどうぞ。

 やっぱり君は頭が良い人だ。そこまで想像力を俺は働かせられないや。

Q9  最後にこれを『最小の奇数の素数』人にまわしてね。

 ヽ( ´ー`)ノぼくこどもだからわからなーい

りずむ について

 春休みになってからというものの、どうも生活のリズムというものがおかしくなってしまった。明け方まで起きてしまう日もよくあって、起床時間が昼の1時半に固定されてしまっている。できるだけ早めに起床しようと午前中に目覚ましをセットするも、相当気合が入ってないと全く起きれない。しかも相当眠いのかめんどくさがりなのか、起きた後に寝ぼけながら目覚ましを確認すると、アラームが切られた様子がない、つまり朝の僕は、起きろ起きろとけたたましく鳴るアラーム音にわざわざ耐えてまで寝ているのである。我ながらすごい根性だと思う。こんな生活習慣は治さなきゃなぁ、と毎日考える、ほんと考えるだけなんだけど。

 つい最近婆ちゃんの家に行った時、寿司屋へ連れてってもらった。人気店らしく店はほぼ満員で、テーブル席に座れる様子ではなく、家族揃ってカウンター席に座る事に。座ると丁度目の前が板さんで、寿司を握る様子が見る事ができた。下準備が済んだ魚が並ぶガラス張りのカウンターをまたいで僕の目の前に一人、どうやら板長さんらしくその手際も鮮やかだ。その人の左手に二人、右手に一人と四人の板さんが、忙しそうに寿司を握っていた。ネタの鮮度も去ることながら、握りの程よい固さもあって、味は絶品。ふとよく見ると、当たり前の事だが板さんそれぞれに握り方というのがとても特徴がある。左手にいる板さんは、淡々と、そして確実に良い握りを作る。それに対照的に目の前にいる板長さんは、まるで音楽に併せるかのように体を上下させて、マグロやイカ、ホタテに軍艦、次々とネタを握っていく。肩を上下させ、足踏みし、自分の世界に入ってるトランス状態に似たかのような握り方、鼻歌まで聞こえてきそうだった。そんな様子を傍目に見ながら、左手の板さんは、やっぱり自分のペースを崩さず、テキパキと自分の寿司をにぎっていた。二人とも、ハデにしろそうでないにしろ、お互いの自分のリズムに乗って、寿司を握っているのだ。

 そういえば、リズムに乗るという言葉に悪い意味を聞いた事はない、大体意味合いとして、上手く行く事として扱われている。悪いリズムに乗ってしまう、なんて言葉は余り聞いた事がない。これはつまりリズムに乗るという意味が、リズムを上手く扱うという所に由来するからなんだろう、と僕は勝手に考えている。そこから、板さん達は、自分達のリズムを上手く使って、美味しい寿司を握っている。僕は自分自身の生活習慣のリズムを上手く扱えない故に、こうして朝寝坊をしてしまう。という風にである。

フライミートゥーマーズ

川端 裕人
夏のロケット

 大人ってなんだろう?


 この作品の登場人物達は皆いい歳こいた三十路おっさん達である。その三十路のおっさん達は、高校時代からずっと追いかけていた夢をもっている、それも「自分達で宇宙へロケットを打ち上げる」という途方も無い夢をだ。これはそんな元「ロケット班」の一夏の奔走劇だ。

 大人になっても夢を見続けるって事は、それは本当に難しい事なんだろう。社会に出た時には夢見ていた事も、仕事の多忙や周囲の環境、自分の実力がどれほどのものかを突き付けられる事で、自分が信じている事を突き通す事に、耐える事ができなくなってしまう。という人も多いのだ。最初は主人公である新聞記者も、そんな夢を見る事を諦めていた内の一人だった。しかしある日、自分が関わったある記事から、昔の仲間がまだ、あの頃の夢を追いかけている事を知る事になる。

 彼らは主人公と別れ、それぞれの道を歩きながら、自分の夢を追いかけていたのだ、追いかけ続ける事でまたそれだけの代償を得ながらも彼らは、まだ夢を諦めてはいなかった。特異な性格故に研究所の上司に疎まれ、離島に左遷された設計者、会社の意向とは全く違う研究を一人でやり続けたあげく会社の株化を跳ね上げた技術者、主人公と同じく宇宙の夢を一度は諦めながらも、気づけば一流商社の宇宙事業部に配属になった営業マン、ミュージシャンとして大成しながらも、自分がやりたかった事が何か見えなくなってしまった事務所社長。そんな彼らとロケットを作っていく家に、主人公は夢を追いかけ始める。

 夢を見る事を諦めた時点で、大人になったという決まりきったような台詞を言わなくとも、何もかもを省みず、社会的な立場すら危ぶまれる事になってもロケットを打ち上げる事だけに懸命になる彼らの姿は、どこからみてもわがままな子供の姿そのものだ。夢を見るから子供のままでいれるのか、夢を見なければ子供のままでいられないのか。

 この作品は、歳を取っても夢を見続ける人々への応援歌だ、だがそれと同時に、夢を実現させるためにはどれだけ多くの物のを犠牲にし、どれだけ死に物狂いにならねばならないか、その覚悟がある人が成功できるのだという意味も含んでいる。

 

厨設定

 「厨要素を含まずに作品を作る事ができるのか。」という議論というか雑談をしてみた。厨設定の定義とは難しいのだけど、簡単にかいつまんで説明すると、所謂解り安すぎる設定、及び作者の自己満足がふんだんにまぜこまれてる設定である。例えばこんな所である。

 御手洗 皐月は光明寺女学園の生徒会を総括つする。会長である。成績優秀、スポーツ万能。丸眼鏡が似合う和風美人。剣術の達人でありその腕は硬い岩石をも一太刀で真っ二つにするほど。厳粛な家庭に生まれ育ったせいか、礼儀作法や風紀にはとても厳しい。しかしそのため恋愛経験は全くなく、故にそれらの情報源はこっそり読む少女マンガや、図書委員の友人の貸してくれたBL系(最初はこんな不謹慎!と怒ってはいたものの序如に気になって、こっそり読みはじめ今ではどっぷり)というわけで妄想力は逞しい。本人は実は気づいていないが、伝説の英雄の血族であり、今は薄らいでいるものの、有事にはその力が開放され、世界を救うためにその力を使う契約が、血に刻まれている。

 といった典型的委員長英雄風な設定。このようなよくありがちパーツを組み合わせたキャラ造詣や、世界観設定を個人的に厨設定とよぶ。なお後付け設定などを都合により付け加えると、よりそれらしくなる。つまり今回の雑談はこれらを使用せず、きちんとした委員長設定を作る事が可能か?という事がひとつの側面となる。とりあえず1時間少しばかり三人で会話をしてみた所、それができるのは伊藤潤二しかいない。という結論に。そりゃ魚の腹に鉄製の四足つけて、わさわさ歩かせる(足にウイルス付き)とか。厨設定どころか、電波すら通り越している。

 しかし設定の発想が特徴的とはいえそれが万人に受け入れられる事とは必ずしも共通しない。事実今のような魚に足を付けるという設定、面白いと評価した人は必ずしも多いとはいえなかった。他に解りやすい例として、かの有名なガンダムの生みの親である富野由悠季がいる。彼は、毎回毎回それまでのアニメ史では作られた事のなかった分野を切り開き、今でこそ基本となっている設定を数多く作り出したものの、製作当時、その様々な設定は全く世の中に受け入れられず、出た直後に作品がヒットする事は全くと言って良いほどなかった。かの有名なロボット物である勇者ライディーンでは途中で監督を降板させられるほどだったという。

 つまり都合の良い設定というものは、人に受け入れられる物、保守的とはいえ面白い物を作るためには、ある程度には必要な物ではないだろうか、暴走しがちな程に組み合わされた設定の手綱をどれだけ旨く握る事ができるのか、それが重要なのだ。

対ゼロムス最強の召還獣はシルフ!

FF4 総合 Part36
138 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/01/20(金) 11:43:44 ID:FOEODTQSO
そういえば…攻略本見たら、キャラ設定凄いことになってるな。
大半のヤツらがモデル体型。セシルは180の56キロって、どうなってんの?(;´∀`)

150 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/01/20(金) 15:59:28 ID:T6viHcT/0
>>138
ジャンガジャンガいう奴(名前忘れた)みたいな体型だな。

http://naoserv.ddo.jp/~pikl/cgi-bin/img/1190.jpg

 
 というわけでFF4を久しぶりにやってみました。ちゃんとプレイしたのはどれくらいぶりでしょう。僕の記憶だと最後にプレイしたのは小学校の頃の友人、関根君の兄のソフトで、それを使ってEDを見させてもらったのを覚えています。その他にも5,6とも全て他人のソフトでEDを見ていました。というのもSFC時代のFFをプレイしているとなぜか毎度毎度狙ったかのように、ラスボス直前にセーブデータが消える謎の怪奇現象、通称ヒゲタイマーが発動していたからです。これに僕は何度苦しめられた事か数え切れません。FF4ではラスダン最後のセーブポイントで消え。FF5では小学生ながら考え抜いた策、バーサクで特殊攻撃を封じ込め作戦を使い、神竜を倒してラグナロクを手に要れた所で消え。

 そして、そして今でも鮮明に覚えている、小学校の頃、夏休みも入りたての7月後半、ミンミンゼミが合唱し、カキ氷機の氷を削る音が心地よく響き、校長先生が終業式で毎度お馴染みの長話の最後に語った「夏休み気を付ける事」もその日の午後には忘れ去り、山ほどある自由研究や絵日記や計算ドリルもすっかり忘れて遊びまくっていたあの夏の日、扇風機で暑さを紛らせながらもFF6に没頭し、世界崩壊で散り散りになったメンバーの残り最後の一人、ストラゴスを孫のリルムの必死の説得で正気に戻し、長い長い冒険の果て、やっとの事で全メンバーを再集結させた事に喜び撃ち震えていた。そしてそのままラスダンに急行し、感動のEDへ一直線のつもりだったのだが、ふと時計を見ると針は12時前を指していた。

 そうだ、今日は楽しみにしていたプール開放の日だ。胸踊る心を抑えながら、僕はプールバックを手に取り、小学校へと急いだ。

その日の午後、FF6のデータが消えた。

 あの日、バスから見えた夕焼けが赤かったのを覚えている。バスから降りて家の裏の階段を一段飛ばしで降りた、家で僕を待つFFが楽しみで楽しみでしょうがなくて、とにかく走って家に帰った。扉を開けて靴を脱ぎ、ただいまもおざなりに自分の部屋へと走る。だがそこで待っていたのは。

あーあーあーあーもーーーー

 とこんなトラウマを抱えていたわけでして、FF7がプレステで出た時はそれはそれは喜びましたとも、なんていったって電源をつけるたびセーブデータが消えるか消えていないかの不安に苛まれる事はないのです。僕にとってはグラフィックがどれだけ進化したとか、どれだけ凝ったシステムを構築したかなど二の次でデータの安全こそが第一でした。ああ、本当良い時代になったものです。

あれ、FF4のプレイレビューじゃなかったっけこれ。まいっか