三日目 | ◆今夜も枕投げ◆

三日目

 早朝の涼しげな気候はどこへ行ったのか、10時を過ぎると空は雲一つない夏晴れで、照りつける太陽は容赦無く、壁サークルの行列に並ぶ僕等を焼く。

 前方にはずらりと20Mほどの行列が見える。このペースなら、40分ほどかなと目算する。

 丁度目の前に並ぶお兄さんの着るTシャツに、面白い文句が書かれていた。

『Game is Life Life is NOT Game』

 白地のシャツに、濃い緑の文字 NOTだけ赤文字で書かれている。


 少し笑えた。



 というわけで、マイミクさんの更新履歴を見ると、あんたも行ったのか!という位に大人数がコミケ日記を書いている事に驚くおいらです。皆さん本当にお疲れ様でした!

 今回は余り買いに集中はしなかったのですが、その分厳選したので、個人的には満足な買い物ができました。サークルの後輩達や、同級生、その他友人達皆、それぞれ自分が好きな物がバラバラで、それぞれどんな本が好きかで個性が分かれていて、彼等がどんな本を買ったのか見るだけでもわりと楽しめます。

 僕の場合は何やら

『趣味が女の子っぽい』

らしいです。

 そうなのかなぁ。


 今回の収穫としては

 岡田斗司夫さんの『オタク イズ デッド』

 そしてミギーさんのDQ総集編『おしまいの断片』&『追憶の天』


 この二冊がとても面白かった。

 前者の著者は、業界では誰しも認めるオタクの重鎮(エヴァンゲリオンを作ったガイナックスをその昔創立した人の一人)そんな彼が、オタクの中心に立ち続ける彼が「オタクは死んでしまった」と容赦無く語った自身の講演の内容を、自らまとめた本。オタクならずとも一度は読んで欲しい内容の本。オタクはなぜ生まれたのか、オタクはどう生きてきたのか、そしてオタクはなぜ死んだのか。その事がとても解りやすく書いて有ります。必見です。

 後者は、著者が以前に発行したDQに関する同人誌をまとめた総集編、ああ、この人はやっぱりDQが大好きなんだなと感じさせる溢れる愛と、才能を持つ人だからこそ描ける絵力とのダブルアタックで、同人誌で久しぶりに涙ぐんでしまいました。もうね、4の主人公の悲劇っぷりったらないですよ本当。そんな感じで、僕としてはとても満足なコミケでした。


あなたも、ゲームに勝てましたか?