眠くなる | ◆今夜も枕投げ◆

眠くなる

 「池袋のサイゼにいるから来てくれ」

 バイトを終えた僕が時計を見るとすでに時間は午前1時だった。


 池袋のサイゼまでは歩いて20分ほど。サンシャイン通りのど真ん中にあるそれは、都心の待ち合わせスポットだというのに、地下二階というまるで秘密基地かのような階にあるため、携帯電話が通じない。ぐるぐると曲がりくねった階段を下った先にあるそれは、GWまっただなかもあってか夜明かしのためドリンクバーで粘る人々で一杯だった。

 その一角に三人がいた。いやもう死んでいた。夕方からひたすらテトリスと大貧民を繰り返していた彼らの体と精神力はもうボロボロだった。特に同レベル帯でのガチテトリス79戦をやりぬいた夢影ともにゃんの二人はすでに気力も尽きた様子だった。お陰で手札オープン大貧民という謎のゲームまでやりだす始末。それはもうゲームちゃうやん。その後ゲームをやる器量もつきた面子は最近ブームになっている聖闘士聖矢について語り始めた。あの漫画は最高のギャグ漫画です。困った時は「フェニックス、一輝!」

 朝になるにつれ来店する若者が段々と増えてきた。結局午前5時半くらいに解散。最後には皆変なテンションになって色々とボロボロになっていました。皆お疲れ様でした。