病院のクスリ臭さは実は嫌いじゃない | ◆今夜も枕投げ◆

病院のクスリ臭さは実は嫌いじゃない

 これは不完全な人格である主人公に対して自己投影をして楽しむ一般的なAVGでなく、黒須太一という完成された一人物の視点を、その影のように後ろから見ているという、プレイヤーの人格が分けられたゲームなわけね。って昔こんな事言ってた人がいたな、川㌧だっけ。


 僕がどうしていつも、話を書く時にすぐに頓挫するのかを考えたら、ちゃんとプロットやキャラクターについて考えてなかったからなのかなと。話を考えてキャラクターを作るよりも、キャラクターを作ってから話を考えた方が、作り安さはよさそうなのかな。といっても一番重要なのはそれを続けるモチベーションなのですけど。

 昨日病院へと行って来ました。3月後半頃から唇にできていた出来物を切り取ってもらうためです。ついたのは病院の業務開始したばかりの8時半。病院は門を抜けると車が全部で50台位は入りそうな駐車場があり、そこに多分ボランティアでなのか、僕と同年代の男女が20人程集まっていました。病院に入り大きめの薄茶色のソファーがたくさんあるロビーで受付をすませ、予約をしてあった形成外科へと歩いて行きます。消毒液の匂いと薄汚れた白い壁と天井、唯一モスグリーンの床はよく磨かれていて、蛍光灯の光を走らせていました。形成外科の隣は東洋医学科で、リューマチなどで病院にかかっているだろうご老人方が沢山いらっしゃいました。余りに大盛況なせいか診察室が六つもありました。老人方もかかるのはこなれた様子で、殆どダミ声で僕に聞き取れない、診察室からの呼び出しアナウンスも即座に聞き取って、年とは思えぬすばやさで移動していました。

 で僕の方はどうだったかというと、実は木曜日にその出来物が破裂して、中身が殆ど流れ出てしまっていました。なので切るにもどこを切ればよいのかよく解らないらしく、先生もどうしていいのか迷いあぐねていたようでした。「また膨らむだろうから、その時に来なさい」また膨らむまで放置なんてそらないや先生。