実際の通信簿は平均3.4で推薦にギリギリ届きませんでした
私の通っている大学の入試内容は、必修科目に英語が一つ、選択科目が二つという内容でした。選択科目は全教科の問題を載せた冊子が最初に配られそこから二つの教科を選ぶという形式。配られた当初は普段勉強している教科で受けようと思いましたが、数学のページを開いて
3秒で閉じました。
一年間全く勉強していなかった国語でよくも合格できたものです。
- 永 六輔
- 大往生
「菩薩がカツレツを食べているが、こっちは凡夫だからコロッケでなければならぬなどと言うことはない向こうがコロッケでこちらがカツレツでもいいわけである」 第五章 父 より
著者が数十年かけて集めた、名も無き老人達とその周囲の人々のふと漏らした言葉を集めた名言集と、死をテーマにした著者のエッセイとディスカッションの様子、そして著者の父の絶筆である、死をテーマにしたエッセイで構成されている。
僕は今まで二十と二年生きてきました。その間の少なくとも自分自身の内面の様相とは、基本的に子供の頃からの自分から連続した所になりたっている物で、変化した所以外にも変わらない物というのはどこかにあります。もしかしたら変化している物よりもただ積み重ねた物の方が多いのかもしれません。こんな事を言った老人がいました。
「九十歳を過ぎましたら周囲が年寄り扱いしますんで、こちらも逆に気を遣うんでございます」 第一章 老い より
自身の連続性の先にある老い。確かに体はもうすでに老いたとしても、そこには生まれた時から連続した生を生きた彼女自身がある。老人は老人だけではない。老人である前にそれまで生きてきた人もまた彼女に内包されているのだ。
爺ちゃんにこの本を読んでいると言ったら、笑いながら
「おまえにはまだ早いよ」
と言った。うるせーやい